SHARKS AND SEALS
FEATURE 005

2006年にジャパン・デビュー&初のジャパン・ツアーを行い、記念すべきexperimental room #1に出演してくれたシャークス・アンド・シールス。いかにもシカゴらしいストレンジでサイケでフォーキーな素晴らしいショウで魅せつけてくれました。近頃のライヴではBright Eye'sのバンド・メンバーであり、2ndアルバム『It's Hard To Not Mean Anything』にも参加していたTiffany Kowoskiもメンバーとして参加し、2007年5月にはDaniel Johnston(!)ともステージをシェアしてしまった彼らに、ジャパン・ツアーを振り返ってもらいつつ、今一度バンドのおさらいを試みました。


HOMETOWN
Chicago, US

MEMBER
Joe Tricoli (FRIEND/ENEMY, THE BIMBOBS)
Todd Mattei (JOAN OF ARC, FRIEND/ENEMY)
Dave Osbourn (CONSAFOS, BELFRIE)
Alance Ward (CONSAFOS, BELFRIE)
Gary James (SHELLY SHORT, ALL SMILES)
Tiffany Kowolski (BRIGHT EYE'S, BELFRIE)

LABEL
IS COLLAGE COLLECTIVE (JP)
BRILLIANTE RECORDS (US)

WEB
SHARKS AND SEALS myspace
まずメンバー紹介をお願いします。

Joe Tricoli(以下J):沢山の人がシャークス・アンド・シールスでプレイしているよ。最近のライヴでのメンバーは俺Joe Tricoli、Todd Mattei、Alance Ward、Gary James、Dave Osborn、そしてTiffany Kowolskiだよ。

バンド結成にあたって何かコンセプトはありましたか?

J:シャークス・アンド・シールスを始めたときはバンドではなかったんだ。自分の4トラックのレコーダーで音楽を作り始めたのは最初は自分だけでやっていたけど、それを楽しんでもらうために友達の間に回したんだ。プロツールスでの録音後に俺の曲で演奏しないかと友人に頼み始めたんだ。Todd Matteiは一番強く働きかけた人物だよ。テープで音作りを共同でやって、完成曲へと音を編集したんだ。最初のレコーディングからシカゴ在住のほかのアーティストと一緒にやっていて、ずっとシャークス・アンド・シールスで演奏してきているよ。

なぜこのバンド名にしたのですか?

J:4トラックでの作曲作業を名付けるのに何か名前を探していたんだ。自然の番組を見ていたときにその名前を思い付いたんだ。その名前がとても好きなのは異なる2者を代表しているところだね。狩人(shark=サメ)と狩られる獲物(seal=アザラシ)と。

どのようにして音楽を作っていますか?

J:音楽作りには特別な方法をとっていないけど、一つだけあるのは、いつも俺が思い浮かぶアイデアから始まって、それを他のメンバーに持っていって彼らに録音してもらって今ある音楽に仕上がっていくということかな。

どのような音楽に影響を受けたと思いますか?

J:うん、あらゆる種類の音楽に影響を受け続けているよ。一番影響を受けるのは(音楽の)境界を広げてくれて、俺の想像力を高めてくれるものだね。他のバンドと同じような音作りをすることは嫌だね。人が想像力を発揮しているのが好きなんだ。それが俺にひらめきを与えてくれるんだ。

シカゴでの音楽シーンはいかがですか?

J:シカゴの音楽シーンは音楽にとっては最高の場所だよ。あちこちに凄いアーティストがいて、常に新鮮で新しく思えるよ。素晴らしいバンドが他の土地からここに移ってくるのはここの土地柄に引かれるからだろうね。音楽は常にシカゴの心(中心)にあり続けているよ。ブルース、ジャズ、今のインディーとかね。

シャークス・アンド・シールス以外でのバンド活動はありますか?

J:ノー。過去には沢山の他の人たちと演奏したけど、今はシャークス・アンド・シールスが俺の中心で、他のものは考えられないな。

好きなバンドは何ですか?

J:やだね〜、難しい質問だなぁ。いつも様々な好きなバンドはあるけど、よく聴くバンドはTortoise、Make Believe、Rob Roy Campbell、Nick Drake、Alohaなどなど、他にも沢山だよ。

2006年のジャパン・ツアーはいかがでしたか?

J:素晴らしかったよ!俺ら全員とても楽しんだよ。みんな素晴らしい人たちで、また戻ってきたいと待ち望んでいるよ。

新潟はいかがでしたか?

J:新潟はとても美しくて一緒に家に連れて帰りたいと思うくらいの美しい人たちがいたよ。俺の頭の中に永遠に残るような思い出がずっと続いているよ。

今後の予定を教えてください。

今ここシカゴで沢山の友人のアーティストたちとシャークス・アンド・シールスの新しいレコードを作っているところだよ。11月か12月に出せたらいいなと思っているよ。

日本のファンにメッセージをお願いします!

J:みんなが大好きだよ。みんなの素晴らしさとみんなへの尊敬の念は決して忘れることはないよ。美しい国、日本へ戻れることとみんなの笑顔にまた会えることが待ち遠しくてたまらないよ。



INTERVIEW in May 2007
TRANSLATED by Keiko Yamamoto
TEXT by Masato Hoshino