WE VS. DEATH
FEATURE 006

1stアルバム『We Too Are Concerned / We Are Too Concerned』が日本盤リリース前に、輸入盤CD・レコード店(高円寺のライナス・レコードでは100枚以上も!)で好評を得た、叙情的なツイン・ギターと哀愁漂うトランペットが特徴のオランダの5人組ポスト・ロック・バンドWE VS. DEATH。今年5月の初来日公演もまだ記憶に新しいところ。星の数ほどの膨れ上がりを見せているインスト系バンドの中でも、その豊かな叙情性に沿ったソングライティングで埋もれることなく良作を産み落とした彼らを代表して、ドラムのGerbenに基本的なことを聞いてみました。


HOMETOWN
Utrecht, NL

MEMBER
Paul Hoek
Gerben Houwer
Wouter kors
Thomas Sohilait
Marten Timan

LABEL
ZABEL (NL)
CHILDREN NO MORE (UK)
ZANKYO RECORDS (JP)

WEB
WE VS. DEATH
WE VS. DEATH myspace
ジャパン・ツアーはいかがでしたか?

Gerben Houwer(以下G):これ以上ない素晴らしいツアーだったよ。オーディエンスは驚くほど素晴らしくて、もちろん俺たちを協力してくれた人たちや一緒に演奏したバンドたちも素晴らしい人たちだったよ!

日本とオランダでのショウの違いは何ですか?

G:そうだね、日本では全てのものが俺たちには目新しいものだったよ。日本のみんなは俺たちを見たことがなくて、その期待はちょっと違っていたと思うよ。日本のオーディエンスは熱心で、バンドによく耳を傾けてくれていたね。あと日本の各地の開催地ではプロの仕事がテキパキとされていて、あえて言わせてもらうけどみんなホントに協力的だったよ!

新潟でのショウ、とても素晴らしかったです!ショウでのコンセプトはありますか?

G:上手にエネルギッシュに演奏することの他に、オーディエンスのみんなとのコミュニケーションはとても大切なことだね。(映像などの他の手段や道具を使わずに)ショウを素晴らしいイベントに仕上げる事に最善を尽くしているよ。

どのようにして曲は作られるのですか?

G:俺たちはそれぞれ違った楽器を演奏し、一緒に集まり、それぞれのパートを持ち寄り、それぞれのやり方でパートを演奏し、最後にメロディーとリズムを上手く組み合わせて曲へと仕上げているよ。

どのような音楽に影響を受けてきたと思いますか?

G:俺たちはみんな様々な沢山の音楽を聴いているよ。ハード・コア、インディー・ロック、シンガー・ソングライターものとか、その中間にあるいろんなものの全ての混合だと思うよ。

ずばりポスト・ロックについてどのように思いますか?

G:俺たちは自分たちをポスト・ロック・バンドとは本当に銘打っていないんだ。もしそれが独自の、劇的な、感動的なものだという意味なら、その定義に同意するよ。

バンド名の由来を教えてください。

G:その名前はバンド・セッションとともに使い始めたんだ。何物にも恐れず、それ(音楽活動)をともにしていきたいと思う5人の若者という意味だよ。

あなたがたにとっての"死"とは何ですか?

G:今、村上春樹の本を読んでいてその本に書いてあったんだけど、死は生の対極ではなく、生に付随する一部分であると。俺たちにとってもそのようなものだと思うよ。

オランダの音楽シーンはいかがですか?

G:オランダには小さいけど生き生きとした音楽シーンがあるよ。俺たちはショウをブッキングしたり、俺たちのレーベルZabelでリリースしたりしているよ。Sennen、This Leo Sunrise、Audiotransparent、Machinefabriek、Roy Santiagoとかチェックしてみて。

日本で好きなバンドはいますか?

G:俺たちはEnvy、Melt Banana、Boredoms、Nayuta、Naan、Cibo Matto、Acid Mothers Templeなどが好きだよ。

これからの活動予定を教えてください。

G:今年はあとでいくつかの新曲をレコーディングする予定だよ。あとドイツとロシアへのツアーもするよ。

日本のファンにメッセージを!

G:ジャパン・ツアー凄く楽しかったよ!また戻ってくるね!約束するよ。



INTERVIEW in May 2007
TRANSLATED by Keiko Yamamoto
TEXT by Masato Hoshino