L'ALTRA
FEATURE 013

大、大、大完成!バンド復活後の2008年に奇跡的な初来日ツアーを大成功させ、その後の活動として待ちに焦がれていた5年振りの新作アルバム『Telepathic』が、遂に完成!シングルで先行発表されたリード曲「Winter Loves Summer Sun」が証明するように、リンゼイとジョセフの甘くて優しくてちょっぴり切ない歌声と、あまりに美しくてメランコリックなサウンドが何重にもレイヤーされた、正にラルトラ節全開の傑作であることは間違いなし!です。そんな待望の新作のリリースを目前に控えた彼らに、直撃取材を試みました!


HOMETOWN
Chicago, US

MEMBER
Lindsay Anderson
Joseph Costa (COSTA MUSIC)
Charles Rumback (COLORLIST, LEAVES)
Alfredo Nogueira (THE RACE)
Elisa Graci

LABEL
ACUARELA (SP)
& (JP)
HEFTY (US)
AESTHETICS (US)

WEB
L'ALTRA
L'ALTRA myspace

VIDEO

Winter Loves Summer Sun


Bring On Happiness
まず最初にメンバーの紹介をお願いします。

ジョセフ・コスタ(以下J):ラルトラのコア・メンバーは、ヴォーカルとピアノのリンゼイ・アンダーソンと、同じくヴォーカルとギターのジョセフ・コスタ。で、入れ替わり立ち代わり、いろんなミュージシャンたちとコラボレーションしてる。大体はドラムのチャールズ・ランバック、ギターのアルフレッド・ノゲイラ、キーボードとベースのエリザ・グラチだね。

バンドを結成した時のコンセプトを教えて頂けますか?

J:ラルトラはグループとしては10年目に入るところなんだ。最初はただ音楽をやってるだけだった。バンドのコンセプトや個性は、年数とアルバムを積み重ねるうちにできてきたものだね。僕らはいつも甘い悲しみや喪失感、戸惑い、みたいなテーマを扱っている気がする。ラヴ・ソングを書いてる、ってことかな。

バンド名はどのようにして付けられたのでしょうか?

J:「ラルトラ」は、いろんなロマンス語系の言語で「もう一人の女(愛人) 」という意味なんだ。僕らにはそういうポジションがしっくりくるんだと思う。字面もいいし、音的にもきれいな名前だしね。

ニュー・アルバム『Telepathic』の完成、おめでとうございます!今回のアルバムのコンセプトはいかがでしたか?また楽曲はどのようにして制作されたのでしょうか?

J:コンセプトがつくられたのは、僕ら自身のある種の化学反応によるものだね。うまくいった、というんじゃない。相性がいい、ってことなんだ。合ってる。僕らのコラボレーションはブルー・ジーンズみたいなもので、ちょっと汚れもするし、きつく感じるときもある。でもチョイスとしてはいつも最高なんだ。レコーディングは素晴らしかったよ。シカゴの寒い冬、スタジオに缶詰めだった。古くて暗い銀行の金庫の中のね。あんなに多くのミュージシャンたちが一緒にやってくれたのは本当にラッキーだったよ。僕らの曲すべてが彼らの功績だね。彼らが実体で、リンゼイと僕は骨組みだ。

今までどのような音楽に影響を受けてきたと思いますか?

J:僕らはシカゴで活動を始めて、ポスト・ロックのインディー・シーンにものすごく影響を受けた。それが僕らのルーツだね。今はいろんな場所から影響を受けてる。映画や本にもね。あとは、90年代のUKのシューゲイズの影響も大きいよ。

あなたがたの出身であるシカゴ、そして現在住んでいるニュー・ヨークとイタリアでの音楽シーンはそれぞれいかがですか?

J:シカゴはすごいよ、僕らもその一員だけど、たくさんのミュージシャン仲間がいて…。レコーディングやコラボレーションのときにはいつも助け合ってる。ブルックリン(ジョセフの住まい)はすごく活気のあるシーンで、いろいろなタイプの音楽がある。ニュー・ヨークの音楽シーンは何でもありだけど、シカゴはもう少し計算された感じかな…。イタリアの音楽シーンも面白いね。イタリアのバンド何組かと知り合ってコラボレーションしたんだ。A Classic EducationやComfortとかね。どちらも素晴らしいアーティストだよ。

2008年のラルトラの初のジャパン・ツアーはいかがでしたか?

J:僕の大好きなツアー場所だね。食べ物と人が最高だ。変に聞こえるかもしれないけど、実際ときどき日本が恋しくなるよ…。

新潟でのショウは本当に素晴らしかったです!ご自身は新潟でのショウはいかがでしたか?

J:前列の女の子が歌詞を歌ってくれてるのを見て感動したよ。お寺で演るのは初めての経験だったしね。素敵な人がたくさんいたし!

日本で好きなアーティストはいますか?

J:コーネリアス、マイ・フェイヴァリット・シングズ、オノ・ヨーコ、アラーキー、村上春樹…。

今後の予定を教えて頂けますか?

J:今年はツアーに出て、ライヴをやっていく予定。ライヴをやって、新曲を書いて。それと、映画のサウンドトラックも書くかもしれない。

それでは最後に日本のファンにメッセージをお願いします!

J:2011年にはツアーで日本に行く予定なんだ。待ちきれないね!僕らについてきてくれる日本のファンにありがとうを言いたいよ。We love you!



INTERVIEW in August 2010
TRANSLATED by Naoko Yamada
TEXT by Masato Hoshino