EFFI BRIEST
FEATURE 014

先進的な音楽シーンの台風の目とも言えるニュー・ヨークはブルックリン。00年代に引き続き、10年代もその騒がしさは決して止まない。オール・フィメール6人組バンド、Effi Briest(エフィ・ブリースト)。サイケデリック、フリー・フォーク、エクスペリメンタル、トランス、ノー・ウェイヴ、ニュー・ウェイヴなど様々なジャンルを想起させつつ、ポスト・パンク、クラウト・ロックばりのミニマルでトランシーなリズムと催眠的なポエトリーや伸びやかに歌い唱えるヴォーカリゼーションとで形成されるビューティフルかつクールなサウンドに、ブルックリンから世界のあちこちで中毒者が続出!SuicideのAlan Vegaの70歳記念を祝してのPeachesとのスプリット企画盤や、09年に初来日したTelepatheとのスプリット盤もリリースしていたりと、とにかく目が離せない存在なんです。




HOMETOWN
New York, US

MEMBER
Sara Shaw (THE OCCASION)
Elizabeth Hart (PSYCHIC ILLS, SKINT)
Jessica Stathos (NYMPH)
Rebecca Squiers
Corinne Jones
Kelsey Barrett

LABEL
SACRED BONES (US)
BLAST FIRST (PETITE) (UK)

WEB
EFFI BRIEST myspace

VIDEO

Mirror Rim


Long Shadow
バンド結成当時にコンセプトはありましたか?

コリン・ジョーンズ(以下C):ええ、マルチ・インストゥルメンタルの全員女性のバンド、っていうようなことであれば。

バンド名はどのようにして付けたのでしょうか?

C:バンド名は、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーが70年代に映画化したドイツの小説から取ったわ。私はファスビンダーのファンなの。

新譜の『Rhizomes』、すごくいいです!どのようにして音楽を制作しているのでしょうか?

C:魔法ね。いえ、本当に、その魔法が自由を与えてくれるから、作曲の作業と格闘したり、それを曲として作り上げるのに集中したりできるし、レコーディングや編集のためのものすごい努力も可能になるの。

どういった種類の音楽に影響を受けてきたと思いますか?

C:私たちはあらゆる音楽に影響を受けているし、それぞれ好みが違うから(大体においては一致するけどね)、取り入れるソースはたくさんあるわ。

全員女性の6人バンドというのは珍しいと思うのですが、それについてはいかがですか?

C:そうね、大人数のバンドは沢山あるけど、それが全員女性というのは少ないわね。色物っていう印象がついてしまうリスクはあるけど、最終的には音楽性が認められればと思う。

あなたがたの住んでいるブルックリンでの音楽シーンはいかがですか?

C:いい時代ね、友達もたくさんいるし・・・。私としてはそれを「シーン」とは捉えてないかもね。

好きなバンドはいますか?

C:それをまとめるのは難しすぎるわ。私が好きなのは、Sublime Frequencies(Sun City Girlsのアラン・ビショップ主宰のワールド・ミュージックのレーベル)の活動ね。彼らの活動がなければ、今ここにある素晴らしい音楽はなかったと思う。あとは、同じようなやり方で過去をリバイバルさせているThe Secret Museum。

エフィ・ブリースト以外で活動しているバンドはありますか?

エリザベス・ハート(以下E):私はPsychic IllsとSkintでもプレイしているわ。
ジェシカ:私はNymphでプレイしているわ。

日本についてはいかがですか?

E:私は日本に夢中よ!まだ行ったことはないんだけど、行ってみたいところリストのトップね。日本に行った友達はみんな、すごく珍しくてユニークなおみやげを持って帰ってくるわ。素敵な可愛いおみやげ、日本でしか見つからないようなものをね。

好きな日本のバンドはいますか?

E:裸のラリーズ、ゆらゆら帝国、ニプリッツ、ボアダムス。

今後の予定を教えて下さい。

E:ツアーで日本に行く機会があればいいんだけど、今は新しい曲、次のレコードに向けての作業をしてるのよ。

日本のファンにメッセージをお願いします!

C:日本のみんな、すごく会いたいわ・・・。



INTERVIEW in August 2010
TRANSLATED by Naoko Yamada
TEXT by Masato Hoshino