BEN VIDA
FEATURE 019

シカゴ音響派の中で最も綿密なアコースティック音響美を描き上げるインストゥルメンタル・カルテット、Town And Country。その重要メンバーであり、Singer、Joan Of Arc、Everyonedなど数多くのバンドやプロジェクトでも名演奏を見せているBen Vida(ベン・ヴァイダ)。今回の来日ツアーでは、従来のソロ名義であるBird Showではなく、本名名義での演奏。彼の歩んで来ているユニットで想像してみると、ミニマル?ドローン?アンビエント?ポスト・ロック?室内楽?民族音楽?今回のソロ演奏では一体どんな音楽を鳴らしてくれるのか、非常に楽しみでならないところです。




HOMETOWN
New York, US

MEMBER
Ben Vida (BIRD SHOW, TOWN AND COUNTRY, SINGER, SOFT CIRCLE, EVERYONED, PILLOW, CENTRAL FALLS)

LABEL
KRANKY (US)
BOXMEDIA (US)

WEB
BEN VIDA

VIDEO

Bird Show Band - Quintet Two


Bird Show - Live at Tranzac


GROUPER / SUN CIRCLE / BEN VIDA
Japan & South Korea Tour 2010

10 15 - Nara - Sample White Room *
10 16 - Hamamatsu - Fukugonji Festival
10 17 - Kyoto - Eiunin
10 18 - Tokushima - Funzone
10 19 - Osaka - Nu-things
10 20 - Nagoya - K.D. Japon
10 21 - Tokyo - Ringoya
10 22 - Matsumoto - Gunjo
10 23 - Machida - Ryoudenji
10 24 - Niigata - Shofukuji
10 25 - Kanazawa - Kapo
10 26 - Osaka - Float #

10 29 - Seoul - 500
10 30 - Seoul - Ssam
10 31 - Seoul - Moonji

* Ben Vida & Sun Circle only
# Grouper only


NIIGATA SHOW

2010 10 24 SUNDAY
正福寺 Shofukuji
Open/Start 16:30
Ticket 一般2500円 / 学生1500円

with:
Minoru Sato + Asuna
Shibanko! (Shibata + Oninko!)
Diesel Guitar
Satoshi Fukushima

more info: ANTI MUSIC
まず自己紹介をお願いします。

ベン・ヴァイダ(以下B):僕の名前はベン・ヴァイダ。

今回のジャパン・ツアーでは、本名である「Ben Vida」名義でプレイされるようですが、あなたのソロ・ユニットであるBird Showとの違いについて教えて頂けますか?

B:Bird Showのプロジェクト(Bird Show Bandも同じく)は僕のワールド・ミュージックに対する興味が軸になっている。これはソロのプロジェクトで、よく他のミュージシャンにも手伝ってもらってる。あと、自分自身の名前でもレコードを作ってるよ。そこでは、いろいろな形式で音の合成を試すのと同時に、自分の音への関心を、ビデオ、サウンド・インスタレーション、サウンド・スカルプチャーといったほかの表現方法に広げてるんだ。

ソロとして音楽活動をスタートしたとき、コンセプトはいかがでしたか?

B:サウンドがどう受け止められるかということはすごく興味を引かれるね。僕は倍音列を使って、包囲型の空間環境を創り出すチューニング・システムでやってきていて、同じく差音を使ってその環境を拡大するのにも関心がある。構造やジェスチャーはすごく気になるけど、新作はもっと、発生した音をそのまま使う作品にフォーカスしたものになっているよ。

ソロとしてはどのようにして音楽を制作しているのでしょうか?

B:アナログのシンセサイザーと、デジタルのソフトを両方使ってこの音楽を作っている。

どのような音楽に影響を受けてきたと思いますか?

B:どんな音楽にも興味があるよ。僕がやっていることはひとつの音楽スタイルの直接的な産物じゃない。いろいろな音楽が混ざり合ったところにインスピレーションを感じることが多いんだ。

Town & Country、Singer、Pillowなど、他にも沢山のバンドでもプレイしていますね。ご自身、バンドとソロとの違いについてはいかがですか?

B:他の人とコラボレーションするのはいいね。こういう人生を生きるうえで大事なことのひとつだ。ソロ作品を作るときは、もっと時間をかけて新しいアイディアを試せる。だから遊び心を発揮し、探求することができるんだ。

何度か日本を訪れていますが、日本についてはいかがですか?

B:日本に行くのは大好きだよ。旅して音作りができる僕は本当にラッキーだと思う。日本への旅は、僕の最高の音楽経験の象徴だよね。

好きな日本のアーティストはいますか?

B:知りたいとは思うんだけど、日本のアーティストにはそんなに詳しくないんだ。今回のツアーでは、たくさんの日本人グループのパフォーマンスを見るチャンスがあるから嬉しいよ。

今後の予定を教えてください。

B:Soft Circleで、ヒシャム・バルーチャと一緒にプレイしている。僕らは今年新譜をリリースして、9月末には東京でライヴをする予定なんだ。新しいソロ楽曲の作業もしているし、短編映像やサウンド・インスタレーションも作ってるよ。

それでは最後に日本のファンにメッセージをお願いします!

B:最後に日本に行ってから4年、また日本に行って、聴いてくれる人たちのために音楽がやれるのが嬉しいよ。このツアーではたくさんの都市に行くから、新しい友達ができるのも楽しみだ。



INTERVIEW in September 2010
TRANSLATED by Naoko Yamada
TEXT by Masato Hoshino