FAGO.SEPIA
FEATURE 020

フランスはレンヌを拠点とする4人組バンド、Fago.sepia(ファゴ・セピア)。ジャジーでクリーンなツイン・ギターのメロディと複雑な展開を身軽にかわすリズム・セクション。マス・ロック、ポスト・ロック、ジャズ、プログレ、ハードコアを独自のフィルターに透過させて創り上げたかのようなそのインストゥルメンタル・サウンドに、世界のあちこちで高評価を獲得。Amanda Woodward、Funeral Dinerなどのバンドからのリミックス・オファーや、2006年にリリースされた1stミニ・アルバム『L'ame Sure Ruse Mal』がThe Silent Balletの「Top 50 Instrumental Release of 2006」にランクインするなど、正に注目株のバンド。そんな彼らが初来日&来新!ということでインタビューいたしました!




HOMETOWN
Rennes, FR

MEMBER
Florian Jamelot (Heliport)
Jerome Bessout (Chere Catastrophe)
Olivier Legros
Ghislain Fracapane (Heliport)

LABEL
APOSIOPESE (FR)
Bolton Wonderland (FR)
FRIEND OF MINE (JP)

WEB
FAGO.SEPIA
FAGO.SEPIA myspace

VIDEO

Treize


Douze


FAGO.SEPIA Japan Tour 2010

11 12 - Kyoto - Whoopee's
11 13 - Osaka - Nanba Rockets
11 14 - Kobe - Helluva Lounge
11 15 - Nagoya - Absentee
11 16 - Nagoya - Imaike Huck Finn
11 18 - Utsunomiya - Hello Dolly
11 19 - Niigata - Gioiamia
11 20 - Sendai - Birdland
11 21 - Tokyo - O-Nest


NIIGATA SHOW

2010 11 19 FRIDAY
Gioiamia
Open 18:30 / Start 19:00
Adv 2000JPY / Door 2500JPY

with:
Midnight Parade
Satoshi Suzuki Qurtet
Pose And The.

dj:
Kikuchi (A Picture Of Her)
Masato Hoshino (Experimental Rooms)

more info: FRIEND OF MINE
まず最初にメンバーの紹介をお願いします。

オリヴィエ(以下O):こんにちは。僕はオリヴィエ、ベースを担当してます。ギズレン(明るい茶色の髪)がギターで、フロリアン(黒髪)もギター、ジェローム(髪がない)がドラムをやってる。僕がフロリアン、ギズレンと知り合ったのは11年近く前で、彼らが出会ったのは高校に行ってる時だね。僕らは田舎の小さな街の近くで育った。ジェロームが加わったのが2006年。彼はパリ近郊の出身で、数年前にレンヌに越してきたんだ。一緒にやりはじめたのはSilencioっていうサイド・プロジェクトからだね。僕たちは、全員が別のバンドに所属していたんだけど、いつもやっている音楽とは基本的に違うものをやりたかったんだ。最初のドラマーは1年で辞めてしまって、何ヶ月間か代わりを探した。それでロメインが見つかって、一緒にバンド名を変えることにしたんだ。僕たちの音楽的な野望が急激に発展したからね。彼とは4年間一緒にやって、僕らのデモや、EPアルバム『L'ame Sure Ruse Mal』でドラムをレコーディングしてくれた。

バンド結成時のコンセプトはいかがでしたか?

フロリアン(以下F):「なあ、こういうタイプの音楽をやろうぜ、作曲はこんな感じで行こう!」みたいな感じで何かを決めたかどうかってことを聞きたいのかな。このバンドの始まりもっと自然な感じだったよ。僕たちは単に一緒にやろうと思っただけで。僕たちが聴くような音楽は全部、自分たちと、自分たちが結成するこの新しいバンドでやらなきゃいけないと思ったからなんだ。

どのようにして曲は作られているのでしょうか?

O:今のところは、主にギズレンとフロリアンがメロディーやパートを書いて、ジェロームと僕がリズム・スキームと全体的な調整をやっているね。練習の時には常に即興を入れるための余地はあるし、全体的に、曲についてはよく話し合うよ。時には、曲がほぼ出来上がっても、納得がいかなくてやり直すこともあるんだ。

どのようにしてバンド名は名付けられたのでしょうか?

ギズレン(以下G):「fago」っていう名前を提案してくれた人がいて、違う奴は「sepia」って名前をつけたがった。だから、単純にその2つのアイディアをくっつけることにしたんだ。

どのような音楽にご自身たちは影響を受けてきたと思いますか?

ギズレン:ああ、僕たちはいろいろな音楽に影響されてきてる。バンドを始めたとき、メンバーのうち2人はハードコア・バンドでプレイしていて、僕はポップ・ロックのバンドにいたんだ。1つのジャンルしかやらないっていうのがすごく不満だったんだよね。だって、みんな本当にいろいろなものを聴いてるだろう?エモ/スクリーモから、マス・ロック、パンク・ロック、ポスト・ハードコア・・・だから、僕たちは、このバンドで、好きなものを何でも融合させることにしたんだ。

Fago.sepia以外に他のバンドはやっていますか?

G:うん、ギターの面々はHeliportでプレイしていて、ドラマーはChere Catastropheにも所属してる。

まもなく来日ですね。日本についてはいかがですか?

F:日本とそのカルチャー、特にアート(音楽、映画・・・)には僕たちはずっと興味を持ってたんだ。生活の仕方もかなり違うみたいだし、それを実際に見られるのが嬉しいね。そして、芸術におけるクリエイションの過程が、僕たちのそれと比べると違っているのはなぜか、より深く理解できると思うし・・・すごく楽しみ!あと、すごく良くしてもらっているFriend Of Mine Recordsのみんなに会うのが待ちきれない。
G:ジャパン・ツアーをやるのは、僕たちにとって、そしてフランスのすべてのバンドにとっての夢だよ。何年も前にバンドを始めた頃は、行けるなんて思いもしなかった。だから、僕たちの音楽を一生懸命やって、できる限りの曲を作ってきた・・・。日本みたいな国でプレイできるのは、本当にすごいよ。素晴らしい音楽シーンもあるしね。

日本のフェイバリット・アーティストはいますか?

G:そうだね、僕たちが好きなのは、Envy、Kulara、Low-Pass、Toe、Nuito、Ruins、Lite、その他にも沢山いるよ。

今後の予定を教えて下さい。

G:2011年は、友達のAlaska Pipelineと一緒にスペイン・ツアーに出るんだ。僕たちはヨーロッパの他のツアーや、カナダでも一緒にやっている。新しいアルバムのレコーディングも、できれば2011年中にやりたいね。

それでは日本のファンに一言お願いします!

F:ライヴに来て、僕たちと話そう!世界中の国の人たち、特に日本の人たちに会いたいと思ってる。
O:人に会って話すこと、僕たちが音楽を通じてやりたいことのメインはこれなんだ。僕たちは異文化と外国に興味津々だから、できるだけ沢山の人に会いたいね!このインタビューを読んでくれてるみんなとインタビュアーのマサト、ありがとう。そして、Friend Of Mine Recordsのレコードを聴くように!



INTERVIEW in October 2010
TRANSLATED by Naoko Yamada
TEXT by Masato Hoshino