THE ACT WE ACT
FEATURE 021

名古屋アンダー・グラウンド・シーンから世界のあちこちへと熱狂の渦を巻き起こしている突然変異的ハードコア・パンク・バンド、The Act We Act(ジ・アクト・ウィー・アクト)が、今年春にリリースされた渇望の1stアルバム『いってきます』を引っ提げて、2年半振りに新潟を来襲します!カオティックでスリリングな緩急ある縦横無尽のバンド・サウンドに、フリーキーでジャジーなサクスフォンと高揚を鰻登りさせるジャンべのリズム、そして冷静な熱さを感じさせるヴォーカリゼーションとが合い重なりあって繰り広げられるサウンドは、本当に唯一無比、ユニーク極まりありません!そんな彼らに基本的な事も含めてあれこれ聞いてみました。




HOMETOWN
Aichi / Kobe / Niigata, JP

MEMBER
Hedeaki Gomi (トロイカ, dOPPO)
Tetsu Kaneko
Keigo Takagi (トロイカ)
Naohisa Fukuda
Naoto Kondo
Kei Sato (6EYES)
Masato Iihama (トロイカ, GOODBYE HUMANS)

LABEL
ISCOLLAGECOLLECTIVE (JP)

WEB
THE ACT WE ACT
THE ACT WE ACT myspace

VIDEO

Live at Huck Finn


Unknown Hate Feeling


フィルムは生きている 第四回

2011 12 10 SATURDAY
Woody
Open 17:30 / Start 18:00
Adv 1800JPY / Door 2000JPY

live:
The Act We Act
秋山羊子
Deride
Midnight Parade
中野哲也 (The Manky)
トロイカ

dj:
Ibe Hiroaki

more info: フィルムは生きている

まずはメンバーの紹介をお願いします。

飯濱真人(パーカッション):7人いるので交代でひとりずつ紹介していきたいと思います。まず五味さんですが、身長は高く標準体型で姿勢は猫背気味。最近までdOPPOでベースを弾いていました。ジ・アクトではヴォーカル担当。麺類が好き。「うどん」ていうギャグが面白いので是非みんな振って欲しいです。五味秀明、介護職員、26歳。

五味秀明(ヴォーカル):バンドのメンバーって大体ベーシストが一番変態、変わり者が多いイメージがあります。この方も例に漏れず。ライヴを観れば分かると思います。僕ら普通ですよ。この人を除いて。金子哲、会社員、26歳。

金子哲(ベース):ジ・アクトの良心、唯一の常識人、ベースの金子哲です。ただいま幸せ真っ只中、遅咲きのスポーツマン、K-5(本名:高木啓伍)、旅行会社勤務、26歳。

高木啓伍(ドラム):「観覧車一緒に乗ったら間違いなくイケます!」「やっぱ密室っすね!」など数々の名言を残しているメンバー唯一の恋愛マスター。福田尚央、鬼の商社マン!26歳。

福田尚央(ギター):痔悪徒(ジアクト)、現メンバーで最年長。同じギターというポジションの僕から見てプレイヤーとしては全く異なるタイプだと感じます。飛び道具系のエフェクトを使った”遊び”を絡めたプレイは痔悪徒には今までなかったし、総合的に良いアクセントになっていると思う。ギター・プレイヤーとしてはセンスも有り、面白い!と思えるしリスペクトもしています(本人はドラム希望らしいが:笑)。人柄は本人は痔悪徒で「大人キャラ」を演出し、周りが浣腸とかで騒いでいても乗ってこないが本当は「寂しがりやさん」なんだと思う。近藤直人、食品関係会社員(栽培マン)、28歳。

近藤直人(ギター):見た目は大人で頭脳は子供な迷サックス・プレイヤーです。とりあえず物事や人の顔、名前を覚えません!!6eyesという日本一のロックバンドにも所属していまして、そこでもヘラヘラしているので暖かい目で見守ってあげて頂けるとありがたいです。佐藤慧、介護職員、26歳。

佐藤慧(サックス):飯濱君はシャイですが、きちんと相手の話を聞くので、人と正常な関係を築けます。ジャンベを始めた頃はひたすら連打で攻めていたので、「ポコ濱君」とあだ名されていましたが、最近は色々とスキルアップしてきて、コツコツ積み重ねる人であると見直され、それでもあだ名は省略された「ポコ」となって残っています。特技は新潟の伝統芸能「米ダンス」です。飯濱真人、職業 機械設計、25歳!

バンドはどのようにして結成されたのでしょうか?

金子:中学時代にポット・ショット、ゲルググ、バルザックで繋がった3人(ヴォーカル、ベース、ドラム)が高校3年間の充電期間を得て、RADIO GYMNASTIC EXERCISE(ラジオ・ジムナスティック・エクササイズ)を結成。初代ギター、スペースを加え、混沌とした初ライブを敢行。スーパー・オーディエンス≠スーパー・プレイヤーとはならないことを痛感し、新規一転バンド名を”The Act We Act”とし何度かのメンバー・チェンジを経て今に至ります。

バンド名の由来について教えて頂けますか?

五味:最初、高校を卒業してすぐに、けいご(ドラム)、てっちゃん(ベース)とバンド組んだ時のバンド名は、(前述で言っていたように)「RADIO GYMNASTIC EXERCISE」(ラジオ体操)ってバンド名だったんですが(今となってはそれはそれで良かった気もしますが)、1回ライヴしてからやっぱバンド名を変えようってなって、何か無いかなっていろいろ探してたんですけど、ふと聴いてたSugarの『Copper Blue』ってアルバムの1曲目が「The Act We Act」ってタイトルで何かいいなって思い、みんなに「これどうすか?」って聞いたら、「いいんじゃないの」って感じだったんでそうなりました。10代の時の自分のセンスとかって結構今となっては赤面モノだったりする事ばっかりなんですけど、このバンド名だけは今でも割と気に入ってて、その点においては当時の自分を褒めてあげたいと思います。で、バンド名の意味ですけど、これが実はよく分からなくて、アメリカ出身、現在名古屋在住のチャーリー(数多くのバンドをやっている。いい加減な性格で有名。サンディエゴに住んでた時は、PinbackのRob Crowとルーム・シェアしてたとか)にどんな意味か聞いてみたのですが、上手く説明できないと。自分としては、「これが俺らのやる(やれる)事」みたいな感じで勝手に捉えてます。ちなみにSugarの『Copper blue』ってアルバムは500円以下でよく売ってるので、未聴の方は是非聴いてみてください。僕らのサウンドに直接的な影響はほとんど無いと思われますが、とても好きなアルバムです。

今年の春に待望の1stアルバム『いってきます』がリリースされました。聴けば聴くほどハードコア・パンクからフリー・ジャズ、ノー・ウェイヴなど様々なジャンルの垣根を飛び越えた特異なバンド・サウンドに圧倒されます。今作はどのようにして制作されていったのでしょうか?

五味:自分自身、音源に対する執着心とかって実はあまり無くて、ライヴをやれればそれでいいって思ってたり、あと音源を出さずにどこまでやれるのかなって試してみたい気持ちもあったりしました。実際山形のHUAUっていう野外イベントに誘われたときも、県外から来てるバンドで単独音源が出ていないのって俺らくらいだったし、本当にかっこいいものって口コミで広がるもんだって思ってて、敢えて単独作を出さないってのも渋い活動なんじゃないかと。でも、ライヴで県外に行くと「音源無いんですか?」って声をかけてもらったりもしていて、自分の中では中途半端な物は出したくないって思いもあったんですが、レーベル・オーナーのカオリさんに声をかけてもらって「いっちょやってみるか」って気持ちになりました。今となっては出して良かったなと思っています。そこからまたいろいろな広がりも生まれましたし、自分達のサウンドや姿勢など、改めて考えたり、見つめ直すキッカケにもなりました。

高木:制作秘話みたいな話は特にないのですが、アルバム制作にあたってメンバーみんなで話し合った結果「今の記録を残す」というより「作品をつくる」ということで、話がまとまりました。ですのでアルバムの中の写真にあるように、島なぎささん(小鳥美術館)、村上ゴンゾさん(Caveman)、土屋主税さん(6eyes)をゲストに迎えて本作を制作しました。

佐藤:アルバムに収められている曲は、ここ数年で作り、ライヴで演奏してきた曲です。メンバーはどちらかと言うとみんな不器用なので、素材も風変わりです。そうした素材に合うアプローチを見つけるのは時間がかかります。時間をかけた分、自分たちの感性に率直な作品ができたと思います。

製作時に何かエピソードがありましたら教えて下さい。

五味:もう録音自体は去年の話なのでちょっと自分の中での記憶が薄れつつあります…。ちゃんとしたレコーディングが初めてだったので、予想していたよりも大分時間がかかってしまったような。初日に録音したものはほとんどボツにしましたし。ちょっと気負いすぎた面もあったかもしれませんが、まあ経験という事で。その時点のベストは尽くしたと思います。僕らのワガママに付き合ってくれたエンジニアの岡崎さん(studio ZEN / Eternal Elysium)には本当に感謝しています!愛知パンク・シーンの数多くの名盤を生み出しているスタジオでレコーディングできて光栄でした。

金子:結果的にえりちゃんの一件です、あれが始まりだったのねー。あれは上がり切りました。

高木:(本作6曲目の)「Restructure」は、ゲストで参加してくれた土屋さんが楽器だけで録った音源を全く聴かずに、ヴォーカル音源を別で録ってきたんですが、いざミックスの時に2つの音源を重ねてみると、奇跡的にそのパートにぴったりハマってみんなで驚愕してました。ちなみにこの曲の副題は、「song for Kulata」なんですが、土屋さんの子どもに捧げています。

福田:最初録った仮音源の「フィクションは警告する」に「パチ×2」という音が入っていて俺のせいにされてあだ名が「パチパチ君」になりかけた。結局ケイゴのドラム・マイクだったみたいだが…(笑)。

近藤:録音後、自分のギターの音があまりにも気に食わなかった為、1万5千円のギターから8万円するものに変更しました。ちなみにアルバムは1万5千円のヤツですよ。

佐藤:とにかく時間をかけて作りました!

飯濱:人数が多いバンドなので僕の音は比較的埋もれやすく、レコーディング前はひたすら勢い重視、というかとにかく音が埋もれないようにするので精一杯でした。アルバムを録るにあたって改めて自分の中で曲を分解して一つずつ見直して組み立てたり、ミックスで客観的に聴いてみたりしたら今まで気づかなかったジャンベの使い方とか生かし方が少しわかった気がしてアルバム自体の内容、というよりはジャンベを演奏する人としてほんのちょっとだけレベルが上がった気がします。レコーディングは岡崎さんの人柄か本当にストレス・ゼロでできました。ありがとうございました。

そのバンド・サウンドから様々な音楽背景を感じるのですが、普段どのような音楽を聴いていますか?

五味:レコードやCDを買うのが大好きなのでいろいろ聴きます。ただせっかく買ってもなかなかゆっくり聴けないのが現状です。昔は持ってる作品の内容をほとんど覚えてたんですが、最近はジャケを見てもイマイチ内容を思い出せない…。流し聴きのような感じで聴いてるんでしょうね。何というか音楽に対する感情も変わってきてるのかな?その時々で自分を気持ちよくしてくれたら結局それでいいような。でももっといろんな音楽を知りたいし、聴きたいからこれからもいろいろ買い続けると思います。昔はパンク/ハードコア至上主義者でしたが、今は夜な夜なYouTubeでももいろクローバーZの動画を観てるなんて10代の自分は想像もしていなかったでしょう…。最近買ったもので特に印象に残ってるのはVoidの『Sessions 1981-83』とGato Barbieriの『Chapter Three』です。前者はジャケ最高。LPで買って正解。ジ・アクト始めた時はこんな感じで崩壊しながら転げ落ちてくようなハードコア・バンドをやりたいと思っていました。後者はアルゼンチンのサックス奏者。やはり(ジョン・)コルトレーンの影響は感じますがラテン独特の哀愁、そしてちょっとマヌケな感じも味わい深いような。最近はドンガラガッシャンなフリー・ジャズみたいな感じより、グルーヴィーでノレる感じの方が好きで聴いてます。

金子:よく聴くのはSionとか矢野絢子とか、静かめな唄もの多いです。あと喜多郎、もののけ姫のサントラ比率もかなり高いです。

高木:聴いている音楽は最近だと友部正人さんや大貫妙子さんのような日本語の歌ものが多いです。ただ音楽背景となると「観てきた音楽」のが影響が大きいと思います。

福田:音楽はあまり聴かなくなりました。すぐ影響されて自分の作るリフとかに出ちゃうので…(笑)。

近藤:ビーチ・ボーイズがこの世の音楽の中で一番好きで毎日の様に聴いてます!!何でも聴きますが。ハイファイ過ぎる音は苦手感じる事が多いです。

佐藤:ジョン・コルトレーン、マイルス・デイヴィス、ウェイン・ショーター、宇多田ヒカルをよく聴いています。

飯濱:ジャンル問わずメロディと歌が良いものを積極的に探して聞いています。ジ・アクトに加入してからはジャズも少し聞くようになりました(サトゥが貸してくれたコルトレーンの『The Complete 1963 Copenhagen Concert』での「My Favorite Things」は凄い良かった!)。パンク、ハードコアはあまり多く聴くほうではないですが聞くとすれば海外のものよりは日本のバンドをよく聞いています。今現在、日本で活動しているハードコア・バンドの方が僕にはリアリティ感じるし破壊衝動掻き立てられます。逆に苦手、というかなかなか好きになれないのはヴィジュアル系で昔、DAVID暴威Z(TKNK2さん命名)というバンドをやっていたんですが自分以外のメンバー二人のルーツがヴィジュアル系だったのでスタジオでもよくそういったヴィジュアル小話になったんですが毎回ついていけず「へへへ(苦笑)」みたいな微妙な苦笑いして回避していました。

愛知を中心に活動されていますが、愛知での音楽シーンについてはいかがですか?

五味:レコードを買うのと同様、ライヴに行くのも大好きなので名古屋のいろんなバンドや人のライヴを観に行きますが、個性的なバンドが多く、いい意味でそれぞれ独立して活動しているような印象があります。僕らもこれといって特定のシーンで活動している意識はないですし、先輩バンドから説教された記憶もありません。本当に自由に好き勝手にやらせてもらってます。愛知のバンドからは本当に多大影響を受けています。マイペースに自分自身のスタイルを持って活動していく事とか。僕が高校生くらいの時から観てる人たちは今でも余裕で現役ですしね。日本のハードコアが好きな人なら、愛知のバンドには独特の何とも形容し難い「愛知っぽさ」があるのがお分かり頂けると思いますが、僕らにもそれを少しでもそれを感じていただけたら嬉しいです。お薦めバンドはKillerpassというバンドです。一応ポップ・パンクにカテゴライズされると思いますが、ライヴをする度に何とも言えない空気に会場が包まれます。彼らを語るとき、「ナード」という単語が使われる事も多いですが、ナードなんじゃなくて真面目なんだと思います。自分自身、これと言ったズバ抜けた才能があるわけではないし、もちろん不良でもない。ただ、真面目に音楽をやりたいなとは思っている。何かそういうところに勝手にすごくシンパシーを感じてます。あと最近活動していないけどマルオトってバンドが本当に大好きで、一時期よく一緒にライヴをやらせてもらってました。ミニマルな音を重ねてざっくり言うとクラウト・ロックのような印象の曲を演奏するバンドなんですが、メンバーが演奏するときの佇まいが自然体なんだけど、演奏する前からすでにかっこよくてその時点で音楽しているような感覚。憧れてます。またやって欲しい。

金子:音楽シーンには疎いのでなんとも言えませんが、好きなバンドを挙げてみると愛知県バンドの比率が多いということはそういうことだと思います。ただ一緒にライヴするのが同じ年代が多くて、そういう意味では頼もしい環境だとも言えます。

高木:正直なところ演奏するのには興味あるのですが、シーンについてはあまり考えたりする事がありません。シーンというのは、音楽をやる側と観る側が一つになって生まれると思います。かっこいい音楽をやっている人達や、楽しんでいるお客さんもいるのですが、各シーンがマイペースにっていう印象があり、ドカンと盛り上がるって感じではないと思います。

福田:ライヴ・ハウスも多いし盛り上がっているほうなのでは?流行は良くわかりません。

近藤:全国でみても、一番オモシロい音が鳴っていると思っています。最近の若い子のセンスも素晴らしいです。

佐藤:こじんまりとしており、どのバンドもやりたいようにやっている感じです。

飯濱:シーンはよくわからないのですが中古レコード屋の充実具合が本当に凄いです。サウンドベイを筆頭にホントいたるところに良質なレコ屋があって名古屋に行くとついつい買い過ぎてしまいます。音楽が回転する速さが愛知県に素晴らしいバンド・音楽家を沢山産む要因のひとつになっているんじゃないでしょうか。

今作をリリースした同じく愛知のレーベル、iscollagecollective(通称:アイコラ))についてはいかがでしょうか?

五味:レーベル・オーナーであるカオリさんとは、もう高校生の時からの付き合いです。当時よく車に乗せてもらって一緒に東京までライブを見に行ったりとかしてました。実はバンドの初期メンバーでもあり、その時は何度殴ってやろうかとも思いましたが、今となっては信頼している友人の一人です。自分達の活動スタンスからしてもIs Collage Collectiveからリリースできた事は自然な流れだったし、本当にとても感謝しています。音楽に対する嗅覚が鋭い人で、一緒にライヴを企画したりもしてたのですが(僕らの企画「nurse green」はカオリさんが考えたイベント名だったりします)、結構その時々で流行り廃りが多いようなイメージがあります。最近は地酒にハマってるようです。まあ、すぐ飽きるでしょう。

金子:もともと同じバンドメンバー、よりも先にいろんなことを教えてくれた兄貴分がやっているレーベルなんですが、(今では、あんな姿になってしまいましたが)自分の好きな音楽をリリースしている行動力だけは未だにさすがだなーと思います。

高木:香織さんが元メンバー(スペース担当)ということもあって、あくまで友達目線なんですが自分達がいい音源を出して、いいライヴをやって、リスクを背負って(本人からしたらそんな感覚でないかもしれませんが)好きなことをやっている香織さんの助けになればいいと思います。更なる活動を期待してます。

福田:う〜ん…、とにかく痔悪徒をリリースして下さったことに感謝です。

近藤:最高にオモシロい飲み友達です。

佐藤:メンバー時代、彼のキーボードが飛んできてサックスに衝突したことがありました。

飯濱:とても丁寧な印象のレーベルです。最近リリースされたやつだと星野さんがライナー・ノーツを書かれたdOPPOの新作『遠雷』がとても良かったです。録音された真理子さんのシンバルの音、半端なく良い音でライヴとかスタジオとか現実世界(橋本さん風にいえば三次元)では聞こえないような音が鳴ってるように聴こえました。オーナーのカオリさんは声が綺麗で料理が上手いです。

12月10日に新潟でのライヴが決定していますね!実に2年半振りの新潟ですが、新潟の印象や意気込みについてはいかがですか?

五味:前回新潟でライヴした時は竹内さんの企画で、竹内さんがこれまでやっていたバンド(Joy、Man★Friday、Spray Paint、Food Chain)は本当に大好きで、自分自身にも多大な影響を与えてくれた人の企画だったのですごく嬉しかったです。高校生の時に聴いたMan★Fridayの衝撃といったらもう…。それはそれは大げさじゃなく人生がひっくり返るような体験でした。ライヴは何と俺がセット・リストから1曲すっ飛ばしてしまう、という大失敗をしてしまいましたが、楽しかったです。この日がきっかけでホシノさんやセイタさん(We Suck Record / Filth Militia)やサカタさん(Midnight Parade)とも出会えましたし。今回のライヴも本当に楽しみにしてます。新潟はメンバーの飯濱君のホームという事もあるのでよいライブしたいです!へぎそばも食べたいです!

金子:前回も盛りだくさんの内容でした。ヘギそば食ったし、営業時間外の健康ランドで無理やり仮眠をとったり、僕等のロック・ヒーローにお目見え出来たり。12月、新潟、日本酒=気合入れて行きます。

高木:新潟と言えば「飯浜くん(パーカッション担当)」、「竹内さん(元Joy)」、「セイタさん(We Suckレーベル・オーナー。ちなみに来年(?)僕らのスプリット・レコードをリリースしてくれます)」、「へぎそば」、「米」って感じです。ライヴも全力で挑みますが、ライヴ後泊めてもらう飯浜くんちでも全力を出したいと思います。

福田:メンバーが居る町なので、ホームグランドと思って血を吐くぐらいになるまで突っ走ります!

近藤:前回、へぎそばを頂きまして非常に美味しく、ウマいもんを喰う意気込みはMAXです!!!あと日本酒。

佐藤:僕の祖父母の故郷なので、直接ではないですが遠い糸をたぐり寄せたいと思います。

飯濱:あれからマレーシア、シンガポールにツアー行ったり、各地でライヴをやったり、彼女ができた人がいたり、そうじゃなかったり、その他諸々あった二年半ですがそんな成長具合を見に来て頂けたら嬉しいです。自分の場合、ジ・アクトのライヴは基本的に他県でやることばかりなので新潟はホームなんですが寧ろアウェイの気持ちです(笑)。今年いっぱいで啓伍さん(ドラム)が脱退するのですがなんとか今のメンバー7人でもう一度新潟でライヴやりたかったので実現できてよかったです。それと全然関係ないんですけどライヴ後はみんな僕の実家に泊まるんですが僕の部屋は冬場は廊下より何故か部屋の方が気温が下がるのでそんなところをメンバーに体感してもらえたらなと思います。あ、これマジで全然関係ないですね。

それでは最後に新潟でThe Act We Actを待っているリスナーに一言お願いします。

五味:気軽に話しかけてください!ライブ当日はThe Act We Actメンバーによるプレゼント抽選会も予定しているので、推しメンを決めてから是非遊びに来てください!星野さん、インタビューありがとうございます!

金子:今のジ・アクトにとって、新潟はすでにホームグラウンドです。故郷に錦を飾るつもりでやります。到着までに力尽きないようにしなければ…。

高木:僕はいつもライヴを観ている人に「何か」伝わればいいなと思ってます。その「何か」は、その人の捉え方によって変わりますが、12月10日も「何か」を新潟に残せたらと思っています。皆さんに会うの楽しみにしてますので、どうぞ宜しくお願いします。

福田:かかってこい!

近藤:お互い好き者同士、楽しみましょうか。

佐藤:これまでの活動の集大成として、最高のライヴをします。

飯濱:12月10日は僕が企画するんですが簡単に説明させて頂くと僕らの他は今年、3枚目のアルバム『狂った手』を発売した北海道出身東京在住シンガー・ソングライター秋山羊子さんが出演します。当日は秋山さんとThe Act We Actで1曲演奏する予定なのでこちらもお楽しみに!新潟からは20年以上活動を続けている大先輩Deride、今年の10月1日にGolden Pigsで一緒に企画を行ったMidnight Parade、あとThe Mankyのフロント・マンの中野哲也さん(元No Surprise、Exit)の3組が出演します。DJは常に新潟のライヴ・ハウス、クラブ・イベントに出没しているスーパー・パーティー・ピーポー、イベ・ヒロアキさんにお願いしました。僕が新潟でお世話になっている方々にジャンル問わず出演して頂けることになって本当に嬉しいです。あと僕と五味さん、啓伍さんでやっている別バンド、トロイカもオープニング・アクトとして出演しますのでこちらも楽しみにして頂けたら嬉しいです。それと現在、イベントに向け僕らメンバー7人で好きな曲をレビューし合ったThe Act We Actクロス・レビュー(デザインはAngel O.D井上さん!)を近日中にネット・プリントで配信する予定です。当日はジ・アクト・メンバーと山形在住のイラストレーター、サイトウ・ケイスケさんによるプレゼント抽選会も開催いたします。配信されたクロス・レビューに抽選会の参加券が添付されているので当日印刷した参加券を受付にてご提示下さい。入場者特典としてクロス・レビュー収録曲を収めたミックスCDとサイトウさん描き下ろしのディスコーダンス・マンガをプレゼントいたします!ライヴはもちろんですがこちらも是非チェックして頂けたらと思います。今回のイベントは兼ねてから構想していた僕のワガママを限りなく形にしたものでとても楽しいワガママだと思っているので付き合って頂けたら嬉しいです。よろしくお願いします!(イベント詳細:http://taktakt.exblog.jp)星野さんインタビューありがとうございました!



INTERVIEW in November 2011
TEXT by Masato Hoshino