MERGRIM
FEATURE 051

先日の新潟ライヴが半端なく凄まじかった音楽家・光森貴久氏によるソロ・プロジェクト、mergrim(メルグリム)。2013年に発表された2ndアルバム『Hyper Fleeting Vision』は、これまでの作品の流れを汲みつつ、より繊細な音の配置・デザインとドでかくスケールアップしたドラマティカルな展開で、今なお聴く度に感動を覚える傑作盤です。ライヴ活動の方ではSonarSound Tokyo 2012、EMAF Tokyo 2013、Dommuneなどにも出演し、盟友である打楽器奏者Kazuya Matsumotoとの電子音楽×生ドラムによる圧倒的なパフォーマンスからオーケストラルな音世界を壮大なサウンドスケープをもって構築して魅せるTHE MERGRIM GROUPでの演奏など、様々な形態によって私たちに歓喜と感動を届けてくれます。また有志と共に電子音楽レーベルmoph records(モフ・レコーズ)としても活動しており、どの活動においても注目して止まないアーティストです。そんな彼に新潟ライヴ後の感想を交えつつ、アレコレと聞いてみました!




HOMETOWN
Tokyo, JP

MEMBER
Takahisa Mitsumori (mophONE)

LABEL
MOPH (JP)
PROGRESSIVE FORM (JP)

WEB
MERGRIM
MERGRIM soundcloud

VIDEO

Live at EMAF Tokyo 2013


Live at SonarSound Tokyo 2012


Senkyou





experimental room #15

2014 05 25 SUNDAY

Solero

Open 18:00 / Start 18:30

Adv 2500JPY / Door 3000JPY / From Out Of Niigata 2000JPY / Under18 FREE!

live:
KYOKA
MERGRIM x KAZUYA MATSUMOTO
34423
PAL

dj:
JACOB

more info: experimental rooms
先日の新潟でのライヴ、めちゃめちゃカッコ良かったです!ライヴでは音源の楽曲をより躍動的に、よりスリリングにアレンジメントされていて非常に燃えました!初となった新潟でのライヴはいかがでしたか?

最高でした!!かなり急に決定したにも関わらず、本当に沢山来て頂いて感謝しています。何よりパーティの雰囲気がスタッフも一緒に楽しんでいてすごく素敵でした。

盟友Kazuya Matsumotoさんとのライヴ・パフォーマンスは、電子音楽と生ドラムの単なる融合ではなく、ジャンルやカテゴリーを超えたとてつもないケミストリーと凄まじいエネルギーを感じました。松本さんとのパフォーマンスについてはいかがですか?

すごい才能の持ち主ですよ、本当に彼は。彼に会うまで、ドラマーは電子音楽が嫌いなんだと思っていましたが、大好きなだけでなく、正確だったり、時にはエモーショナルに表現してくれます。しかもそのどれもがバランスがいいんですよ。僕達のライヴは必ず体験的に感じてもらえると思います。

2013年に発表された2ndアルバム『Hyper Fleeting Vision』は、1stアルバム『Invisible Landscape…』での流れを汲みつつ、多彩なゲスト・ヴォーカルとクラシカルな演奏家を迎えた圧倒的なスケールを持った作品です。いまなお聴く度に感動と興奮を覚えます。リリースから早1年が経過しましたが、改めて今作を振り返ってみるといかがですか?

ありがとうございます。2ndはある意味で一期一会が完成させた作品です。1stは溜まりに溜まったものの濃縮液みたいなアルバムだったので、その後の出会いを信じて創った感覚です。昔からの夢だった生楽器の録音や、様々なヴォーカリストに参加してもらえて幸せでした。

今作は音像的というか、様々な情景を想起させると同時にストーリー性をも感じるのですが、楽曲はどのようなものにインスパイアされて制作されていったのでしょうか?

かなりその頃の心象に影響されていると思います。拠り所になっていた気がしますね。今考えると(笑)。インスパイアという意味では、中国ツアーやヨーロッパ・ツアーに行った時に撮っていた車窓からのムービーなどをひたすら流しながら音あそびもしていました。

2013年7月に渋谷WWWにて様々な多数のゲスト・ミュージシャンを迎えられた今作のリリース・パーティーでのパフォーマンスをきっかけに、新たな"THE MERGRIM GROUP"が結成されましたが、ズバリ今後このグループからのリリース予定はありますか?

出したいですね!でも他のプロジェクトもかなり溜まっているのでちょっと未だ見えないのですが…。でも叶うならEP位は出したいです。人数多いから集まるのも大変なんですが(苦笑)。

ご自身の楽曲制作の他に、downy、miaou、川本真琴など様々なアーティストのリミックスも手掛けられていますが、こうしたリミックス・ワークについはいかがですか?

光栄だし、とても楽しくやらせてもらってます。やっぱり自分と違うアプローチの楽曲の骨組みを見れるのはとっても刺激的ですね。今もあるアーティストの曲やらせてもらってます。多分夏の終わりから秋位に出ると思います。

2012年に発表されたリミックス/ライヴ作品『Intersect Landscape…』ではAmetsub、agraph、miaouなど様々なアーティストによって逆にリミックスされましたが、ご自身の楽曲再構築されることについはいかがですか?

それこそ上項と同じく、僕の骨組みが様々なアーティストによって全く別の曲になるのがすごく夢のような体験でした。

mergrimとしての音楽活動の他に、moph recordsとがしてレーベル運営もされていますね。国内の良質なアーティスト/DJがズラリと名を連ねていますが、レーベルのコンセプトについてはいかがですか?

コンセプトとしてはかなり他のレーベルより曖昧ですよね。”特定のシーンやジャンルに縛られることなく、良質な作品を発表していきます。”これを表現するためには作品を重ねるしかないんです。そう考えるとまだまだです。ようやく少しだけスタート地点にたてたかなぁと思うくらいです。頑張ります!

個人的にはmoph recordsの主宰者によって結成されたオーディオヴィジュアル・パフォーマンス・ユニット、mophONEの動向も気になるのですが、こちらの最近の活動についてはいかがですか?

おっと、すごい所をついてきましたね!どれだけの人が知ってくれてるんでしょうか…(苦笑)。確かにあのユニットは僕もまたやりたい!!…ですが、mophONE自体がソロありきのユニットから始まったので、まずメンバーのソロを出さないと…、ということです。要するにshotaro hirataとzarigani curryのアルバムですね!!その辺りがリリースされたら再開と思ってもらっていいかもです。早く聴きたい方は煽って下さると助かります(笑)。

mergrim、moph recordsともに今後の動向が非常に気になるのですが、それぞれ今後の予定がありましたら教えて下さい。

mophとしては7月にリリースがあります。まずN.D.というユニットのCDなのですが、色々謎なのでサイト観てみて下さい!(http://www.mophrec.net/wordpress/?p=5896

それと、購入限定特典としてリリースしていたlycoriscorisのリミックス集が、YosiHorikawaの最新リミックスがついて配信リリースされます!(http://www.mophrec.net/wordpress/?p=5922

mergrimとしては6/29(日)にRevirth x Hz-recordsのイベントと(http://www.mophrec.net/wordpress/?p=5908

7/20(土)にMAJIO EXHIBITIONに出演します。(http://www.mophrec.net/wordpress/?p=5914

6/29はソロ出演、7/20はまっつんがドラムじゃなくてパーカッション、僕も普段と全然違うクアドロ(サラウンドマイナス1.1)セットで、かなりエクスペリメンタルなセットで行う予定です。

それでは最後に新潟のファンに一言お願いします!

本当に最高の夜をありがとうございました!何回言ってるかわかりませんが、今回事情でお酒が飲めなかったので近々必ずや!!



INTERVIEW in June 2014
TEXT by Masato Hoshino