AOKI,hayato
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FEATURE 075
東京在住の音楽家/デザイナー、青木隼人。ひとつひとつ丁寧に紡がれていく彼のギターの音色は、心を浄化するかのような安らぎと体温的な温かさをまとい、日常の情景に柔らかく溶け込んでいくかのようです。自身のレーベルGrainfieldより作品の出版を行い、サウンドはもちろんのこと、アートワークやジャケットのデザインなど一貫した美意識を持った美しい装丁で、手に取る喜びをも感じさせてくれます。これまで幾度と訪れている新潟に、今回はharuka nakamuraとのデュオ編成でやって来ます。ギターとギター、時折のピアノ。ふたりの息遣いを感じさせる「間」と瞬間的な儚さを持つ「余韻」の美しさを、是非ともお楽しみ下さい。
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HOMETOWN Tokyo, JP
MEMBER
AOKI,hayato
LABEL
GRAINFIELD (JP)
FETE MUSIQUE (JP)
WEB
AOKI,HAYATO
AOKI,HAYATO twitter
AOKI,HAYATO instagram
VIDEO
終わりと始まり (as AOKI,hayato と haruka nakamura)
morning inkyo with AOKI,hayato
Live performance with Noriko Fukuda at iTohen
experimental room #21
2016 04 02 SATURDAY
Kiageba Kyokai
Open 17:30 / Start 18:00
Adv 3500JPY / Door 4000JPY / From Out Of Niigata 3000JPY / Under18 FREE!
live:
PJUSK + YUI ONODERA
AOKI,hayato と haruka nakamura
dj:
IXALODS
more info: experimental rooms
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まずはじめに自己紹介をお願いします。
ギター演奏を中心にして、音楽を続けています。grainfieldというレーベルを持って、自分の作品を発表しています。グラフィック・デザインも手がけています。絵、ダンスなど、いろいろな表現のかたと一緒に、時間をつくっています。
青木さんのギターの音色はとても美しいと同時に寄り添うように体温的で穏やかに感じます。現在のようなギターを始められたきっかけはどのようなものだったのでしょうか?
ある時に、自分自身とちょうど釣り合う、ギターの音が見つかったのだと思っています。
ギターの演奏にはどのようなものにインスパイアされることが多いのでしょうか?
その場、その時に触発されるのがいちばんです。
今回新潟へは”AOKI,hayato と haruka nakamura”名義でいらしてくださいますが、どのようにしてこのデュオは結成されたのでしょうか?
CD店「雨と休日」の3周年イベントで一緒に演奏することになり出会いました。「はじめまして」とギターを手に音を合わせてから、デュオとして活動するようになるまでは自然な流れでした。
haruka nakamuraさんの第一印象はいかがでしたでしょうか?
慎ましいひとだと思いました。今でもそう思います。
またどのようなところにシンパシーを感じられたのでしょうか?
風景を共有できるところでしょうか。
haruka nakamuraさんとはどのようにして楽曲を制作されているのでしょうか?
はじめは、それぞれの音楽を持ち寄っていました。いまは、いろいろな土地での演奏のときに、その場で生まれる音を種として、そこから芽が出たものを育て、音楽にしています。
新潟へは今までにF/style、砂丘館、marilou、北書店など様々な場所で演奏されていらっしゃいます。改めて新潟の印象についてはいかがでしょうか?
太平洋側育ちの者としては、北に向かってひらかれている新潟の街に立つと、感覚の磁石が逆さになり、自分をいったんリセットさせてくれるような気持ちになります。
先述のF/styleでは、2011年5月に前ギャラリー兼ショールームで演奏された記録が、アルバム『atlier II』として発表されました。個人的にもこの作品はとても愛聴させて頂いています。今作について振り返ってみて改めていかがでしょうか?
2011年の5月は、自分をとりかこむ状況がざわざわしている時期でした。そんなときに、東京を離れて、穏やかな光と、あたたかな人たちにふれて、ギターを弾くことができ、平常の気持ちを取り戻すことができました。いまでもアルバムを聴くと、学校町の通りに流れていた空気を思い出します。
最近のお気に入りの作品やアーティストなどありましたら教えて下さい。
昨年はダニエル・ラノワの自伝『ソウル・マイニング』を読み、彼が関わった音楽作品をあれこれ聴いていました。
今後の予定がありましたら教えて下さい。
はじめてレコードをリリースします。あたらしい作品のための録音もしています。演奏でも、いろいろな場所に行きたいです。
最後に新潟で待つファンに一言お願いします!
新潟駅から川を渡って、新潟の真ん中に入っていくのがとても好きです。会場は萬代橋の近くですね。時間があったら橋を歩いて信濃川を渡りたいです。
INTERVIEW in March 2016
TEXT by Masato Hoshino
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