食品まつり A.K.A FOODMAN
FEATURE 077

2012年、NYブルックリン発の重要地下レーベルOrange Milkより突如姿を現した、名古屋出身・横浜在住の電子音楽作家、食品まつり a.k.a foodman。ジューク/フットワークを根底にしつつもその枠を完全に飛び越え、アヴァンギャルドで実験的で一見捉えようのない挑戦的なサウンドでありながらも色鮮やかなポップさをも感じさせる特異な彼の楽曲は非常に興味深く、すこぶる面白い。毎回のリリース作品をはじめ、ライヴやDJ、リミックス・ワークにおいても私たちの度肝を抜くその独創性から目が離せません!この4月には初の海外公演、5月には最新作『EZ MINZOKU(簡単民族)』の発表を控えており、ますますその勢いを加速させます。そんな彼がいよいよ新潟の地に初出現!ということで、基本的なことから新潟のこと、そして気になる好きな食べ物のことまでお聞きしてみました。是非ご覧下さい!




HOMETOWN
Yokohama, JP

MEMBER
Takahide Higuchi (KISEKI, 1980YEN, VACUUM STORY, TYOUSINKAI)

LABEL
MELTING BOT (JP)
ORANGE MILK (US)
DIGITALIS LIMITED (US)
NOUMENAL LOOM (US)
PATIENT SOUNDS (US)

WEB
食品まつり A.K.A FOODMAN soundcloud
食品まつり A.K.A FOODMAN bandcamp

VIDEO

MO


AHAN


CASIO XW-PD1 Demoplay (as KΣITO / 食品まつり / BOOGIE MANN)





experimental room #22



2016 04 30 SATURDAY

砂丘館

Open 17:00 / Start 17:30

Adv 3000JPY / Door 3500JPY / From Out Of Niigata 2500JPY / Under18 FREE!

live:
HELM
食品まつり a.k.a FOODMAN
PAL

dj:
JACOB

more info: experimental rooms
まず最初に自己紹介をお願いします。

食品まつり a.k.a foodmanと申します。横浜在住です。

まずは振り返っていただきたいと思うのですが、どのようにして現在の”食品まつり a.k.a foodman”としての活動をスタートさせたのでしょうか?音楽を始められたきっかけや経緯についても教えて下さい。

音楽を始めた機会ですが、高校三年の冬になんとなく買った「DEPTH」というゲームソフトがきっかけです。簡単なループを組み合わせて音楽を作れるソフトなのですが、「ループの音楽なら自分のような人間でも音楽が作れる」と感動してそこから色々とハマっていきました。

曲作りはどのようにして制作されていらっしゃいますか?

PC、ハードサンプラー、シンセを組み合わせて制作しています。曲によってはPCのみ、ハードのみで作ることもあります。

まったく想像がつかないのですが、楽曲の制作にはどのようなモノやコトにインスパイアされるのでしょうか?

前はファンタジーRPGのような空想の世界に影響うけて作ることが多かったのですが、最近は日常の出来事とかにけっこう影響うけて作ったりしますね。

作品としては2012年にNYのレーベルOrange Milkより発表された『Shokuhin』がデビュー作となるかと思いますが、こちらのリリースの経緯について教えて下さい。

soundcloudにトラックをアップしていたのですが、それを聴いてくれたOrange milkのGiant Clawことキース(Keith Rankin)がリリースしないかと言ってくれて、リリースすることになりました。

2016年5月に控えている同レーベルからの新作『EZ MINZOKU』が非常に待ち遠しいです!今作はどのような作品となりますでしょうか?

子供がご飯の時などにお茶碗を箸で叩いたりするのをとても面白いなと思ってたのですが、そのプリミティブな衝動がなんとなくJUKE/FOOTWORKに通じるものがある気がしたんです。で、それを発展させたような音楽を作ってみたいと思って色々試してるうちに今回のアルバムが完成しました。音楽家の音楽じゃなくて、元々ある衝動からうまれる音楽というか。とはいえぼくは一応トラックメイカーなので何か矛盾してしまってる気もしますが(笑)。そんなようなイメージで作りました。

ちなみにどのようにしてご自身のソロ・ユニット名を”食品まつり a.k.a Foodman”とされたのでしょうか?

元々別の名前で活動していたのですが、ある日友人からイベントに誘われて、「この日だけなんとなく別の名義でやろうかなー」とおもってて、近所のスーパーを通りかかったら店の前の旗に「食品まつり」と書いてあって響きがおもしろいのでそのまま拝借しました(笑)。

ズバリ好きな食べ物は何でしょうか?

カレーとサツマイモと甘いもの全般です。最近ラーメンも好きです。

2016年4月30日に待望の新潟初ライヴを控えております。新潟にはどのような印象がありますか?

新潟といえば都内でも有名なパーティ耕耘機ことDJ宮村さん、DJユニットBASSFLAPPERさんですね。パワフルなミュージック・ラバーな方が多い印象があります。あと前にケンミンショーで観たのですがラーメン文化が相当すごいとのことで、それもめちゃくちゃ気になってます!

その新潟の前に、台湾での「りんご音楽祭」で初となる海外公演も控えていらっしゃいますね。先日のジャパン・ツアーでも共演やコラボレーションをされた台湾のトラックメーカー/シンガーのMeuko Meukoとのセッションも予定されていらっしゃいますが、今のお気持ちはいかがですか?また彼女についてはいかがでしょうか?

台湾はとてもかっこいトラックメイカーや、インディー・ロックな文化もあって前から気になっていたのですが、今回Meuko Meukoの誘いでライヴ参加できることになりとても楽しみです。Meuko Meukoは台湾の閃閃閃閃というロック・バンドのメンバーでもあり、ソロでも色々なスタイルで作品を発表しているのですが、閃閃閃閃のポップな音楽性とはまた違い、ソロでは非常にドープなビート・ミュージックを制作していてとても面白いです。南国台湾のサイケデリック感のようなものを感じるんですよね。年内に彼女とのコラボ・カセット・アルバムもリリース予定です。

コラボといえばBo NingenのTaigen Kawanabeとの新ユニット、KISEKIとしても活動を開始されましたが、今後の活動についてはいかがでしょうか?

年内またTaigenさん帰国の際にライブの機会があればKISEKIでライブもしたいと考えています。実は40曲以上トラックも完成していて、KISEKIでのリリースも予定しています。

最近のお気に入りのアーティストや作品などがありましたら教えて下さい。

最近ということではないのですが、私の地元名古屋の友人でシンガー・ソングライターの大崎剛くんはほんとすごいので聴いてほしいです。https://soundcloud.com/go-o-1

今後の予定を教えて下さい。

『EZ MINZOKU』のリリース・ツアーも6月頃に予定しております。あとまだリリース時期は未定ですが次のアルバムの制作にも取りかかっております。

それでは最後に新潟で待つファンの皆さまに一言お願いします!

初の新潟とても楽しみです!気合いいれてライヴしますので、どしどしお越し下さい!!



INTERVIEW in April 2016
TEXT by Masato Hoshino