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東京を拠点に活動している金沢出身の音楽家・サウンドアーティスト、松本一哉による演奏会をギャラリー蔵織にて開催します。波紋音(はもん)などの造形物や非楽器を使用し、音の響きそのものを空間に溶け込ませて、類をみない音の世界へと誘います。今回は現在ツアー各地で絶賛中のサウンドパフォーマンス「鐡冴ゆる」が新潟初登場。再現不可能な一度きりのドキュメント。音の在り方そのものの追求を続ける、音に特化した生の芸術鑑賞となる会。是非ともご体験下さい!

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2019.10.03 THURSDAY

蔵織
(新潟市中央区西堀前通1-700 / TEL 025-211-8080)MAP

開場 19:00 / 開演 19:30

料金 \2000(18才以下無料!)

出演:松本一哉
サウンドパフォーマンス「鐡冴ゆる」

チケットメール予約
info@experimentalrooms.com
(件名を「10/3チケット予約」としてご氏名とご希望の枚数をご連絡下さい)








KAZUYA MATSUMOTO (Tokyo, JP)


松本一哉 | 石川県金沢出身の音楽家、サウンドアーティスト、ドラマー。主に楽器ではなく、美術家や造形作家の創作する造形物や非楽器を使用し、音と音楽を越境する表現を追求している。偶然に起こる環境音との即興演奏・録音によるドキュメンタルな作品作りや、場に滞在し続け音の在り方を展示する動態展示、全都道府県101ヶ所の演奏ツアーを行うなど、その場でしか起こらない・起こせない音を意識した表現活動を展開。自身の演奏と環境音とを繋げていき空間全体を聴く事で「なにを聴いているのかわからない」体験をさせる即興表現は、言葉では言い表す事の出来ない想像を促す表現として様々な分野から高い評価を受けている。

2013年
瀬戸内国際芸術祭の関連事業「おとくち」プロジェクトにてグランプリを受賞。

2014年
原始感覚美術祭2014 水のうたがき 「linbo」音楽担当。

2015年
自身初のソロ作品「水のかたち」をミニマル・アンビエントの名門レーベルSPEKKからリリース。

2016年
坂本龍一を中心とした音楽レーベルcommmons主催のイベント「健康音楽」への出演。DOMMUNEにて自主企画を配信し、DOMMUNE主催の宇川直宏に神回と賞賛。

2017年
建築家・黒川紀章の初期の代表作である中銀カプセルタワービルにて個展「サウンドカプセル 〜松本一哉自身が展示物〜」を行う。2ndアルバム「落ちる散る満ちる」をSPEKKからリリース。47都道県全てを周る、全100公演超えの「落ちる散る満ちるリリースツアー」を開催。

2018年
chago/Residence Galleryにて、期間中ギャラリーで生活をし、音を展示し続ける動態展示「モメント/メメント」を開催。大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレにてバストリオ+松本一哉「黒と白と幽霊たち」で出演。11月には金沢21世紀美術館の芸術交流共催事業の一環としての公演を金沢21世紀美術館にて同公演を行う。

2019年
音楽を担当した吉開菜央監督の作品「Grand Bouquet」がカンヌ国際映画祭監督週間に正式招待。瀬戸内国際芸術祭2019 DOMMUNE SETOUCHIにてDOMMUNE Presents 非楽器奏者「松本一哉の世界」に出演。


links:
KAZUYA MATSUMOTO
KAZUYA MATSUMOTO soundcloud
KAZUYA MATSUMOTO bandcamp
SPEKK (JP label)


Interview with KAZUYA MATSUMOTO


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波紋音(はもん)

古くからあるものではなく、現代の彫刻家、斎藤鉄平さんが水琴窟の音に触発され、創作されたものです。鉄を鍛金で丸くし、打面に溶断でスリットが入れられており、一つの波紋音からいくつもの音が出る仕掛けになっています。ごくシンプルな構造でありながら見た目の印象とは違い、驚くほど様々な音の表情を見せてくれます。是非この機会に間近で体感してみてください。