#36


※本公演は2022年12月11日開催予定から延期されていた振替公演となります。

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身のまわりの自然、気配、環境音と対峙しながら既成概念に捉われない非楽器、造形物、波紋音などの音具を用いて、唯一無二の音楽表現の探求を続けているサウンド・アーティスト、松本一哉。流氷や凍った湖にてひたすら氷の音(!)と向き合いながら即興演奏を重ね続け、実に9年もの歳月をかけて完成させた本気の渾身超大作『無常』を引っ提げての全国ツアー・新潟編!アンプラグドによる本当の「生」演奏のほか、極寒の制作舞台裏を映画監督・今野裕一郎が撮影し創り上げられたドキュメンタリー映画『UTURU』の上映に加え、音楽家・福島諭をゲストに迎えたトーク・セッションで更に掘り下げていく、まさに<松本一哉スペシャル>な一夜。是非ともこの機会をお見逃しなく!!

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2023年4月15日(土)

砂丘館
(新潟市中央区西大畑町5218-1 / TEL 025-222-2676)MAP

開場16:30 / 開演17:00(終演20:00予定)

料金:
予約2500円 / 当日3000円 / 県外2000円 / 18才以下無料!
※定員25名様


出演:
松本一哉
福島諭

チケットメール予約:
info@experimentalrooms.com
(件名を「4/15チケット予約」としてご氏名とご希望の枚数をご連絡下さい)


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<公演内容>
17:00 - 『UTURU』上映(50分)
17:50 - 対談 松本一哉 x 福島諭(30分)
18:30 - 松本一哉 ライヴ演奏(90分)





KAZUYA MATSUMOTO (Tokyo, JP)


松本一哉 | 音楽家・サウンドアーティスト・ドラマー。打楽器奏者の経験と、環境音との音源制作で培った音を鳴らす・聴く経験を基に、環境ごとにあるモノ・造形物・自然物・身体・装置など、本来楽器では無いモノも用いて多様な音表現を行う。自身で起こす音と環境音との境界線を無くし、音に没入させる即興表現を追究している。これまでに「水のかたち」「落ちる散る満ちる」「無常」の3作品をミニマル・アンビエントの名門レーベルSPEKKからリリース。偶然に起こる環境音との即興による音源制作を基に、映画・映像作品・舞台公演・商業施設への楽曲制作、全都道府県演奏ツアー、コロナ禍にライブ公演を行わず人に会いに行く事を目的に企画した「人の音を聴きに行くツアー」、空間展示、サウンドインスタレーション、展示会場に滞在・生活して音を展示し続ける動態展示、今野裕一郎が主宰するパフォーマンスユニット「バストリオ」との企画や公演に参加や、2021年から北海道知床で開催されている「葦の芸術原野祭」の立ち上げから実行委委員として参加するなど、音による表現を軸に活動を展開している。

<2013年>
瀬戸内国際芸術祭の関連事業”おとくち”プロジェクトにてグランプリを受賞。

<2015年>
初のソロ作品”水のかたち“をSPEKKから12月25日にリリース。

<2016年>
DOMMUNEにて「史上最も静謐な5時間ぶち抜き企画 EARwitness -音放つBLACK BOX-『水のかたち』Release Special」を配信し、DOMMUNE主催の宇川直宏に神回と賞賛。3ヶ月間で全国56ヶ所を周る”水のかたちリリースツアー”を開催。後に「全都道県公演」を目標に掲げる事となる、バストリオとの公演「黒と白と幽霊たち」の初演を東京・谷中にある宗林寺で行う。

<2017年>
建築家・黒川紀章の初期の代表作である中銀カプセルタワービルにて開催された「Nakagin Capsule Tower~OPEN CELL 2017」において、初の展示「サウンドカプセル ?松本一哉自身が展示物?」を行う。2ndアルバム”落ちる散る満ちる“をSPEKKから6月25日にリリース。47都道県全てを周る、全100公演超えの「落ちる散る満ちるリリースツアー」を開催。

<2018年>
ICC開催”オープン・スペース2018 イン・トランジション”内で展示された、吉開菜央「Bouquet/いま 一番うつくしいあなたたちへ」の音楽を担当。大阪 chago/Residence Galleryにて、展示会場に滞在・生活して音を展示し続ける動態展示「モメント/メメント」を開催。大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレにてバストリオ+松本一哉「黒と白と幽霊たち」を行う。同公演を芸術交流共催事業の一環として金沢21世紀美術館で行う。吉祥寺シアターとバストリオによるレジデンスプログラム”オープン・グラインドハウス“に参加。

<2019年>
サウンドパフォーマンス”鐡冴ゆる“ツアーを開催。2018年に音楽を担当した吉開菜央監督の作品「Grand Bouquet」がカンヌ国際映画祭監督週間に正式招待。瀬戸内国際芸術祭2019 DOMMUNE SETOUCHIにてDOMMUNE Presents「非楽器奏者 松本一哉の世界」に出演。20年の歴史に幕を下す京都efishにて、聴けなくなる音を聴く事と記録する事をテーマとした展示と制作「モメント/メメント at efish」を行う。

<2020年>
吉開菜央×石川直樹 PHOTO EXHIBITION”TOP END4″映像作品制作に録音・音楽として参加。コロナ禍に集客した演奏企画が出来ない中、演奏企画を行わず、これまでにお世話になってきた方々に個人的に会いに行く事をテーマとした「人の音を聴きに行く」ツアーを開催(文化芸術活動の継続支援事業)。

<2021年>
TAMARUとTAKASHI TSUDAとのトリオ音源”Amorphous“をリリース。北海道知床にある”北こぶし知床 ホテル&リゾート”のリニューアルオープンしたサウナの音楽を担当。現地録音制作を行なったサウナでしか聴けない展示型音源作品。北海道斜里町旧役場庁舎で開催され、実行委員として立ち上げから参加した「葦の芸術原野祭」にて、バストリオ+松本一哉「黒と白と幽霊たち」の公演と、ソロパフォーマンス「独白と番」の公演を行う。吉開菜央×石川直樹×渡辺直樹×松本一哉による映画「Shari」が全国公開。監督/録音/編集・今野裕一郎、被写体/音楽・松本一哉の2人で制作したドキュメンタリー映画「UTURU」が東京ドキュメンタリー映画祭2021の短編コンペティション部門に選出。重要文化財である奈良町にぎわいの家主催「奈良町にぎわいの家つし二階アート企画vol.24」にて、知床と奈良のフィールドワークから発案した空間展示『pulse』を行う。展示関連企画として映画「UTURU」上映+パフォーマンス企画『今野裕一郎+松本一哉』を関西各地で開催。

<2022年>
北海道知床にて、2回目となる「葦の芸術原野祭 2022」を開催。映画「Shari」がロッテルダム国際映画祭の短・中編部門に公式選出。豊岡演劇祭にて、山田企画による『滝ヶ原芸術祭ツアー2022 in 豊岡』の公演3つに出演。兵庫県加西市にて開催されたドキュメンタリー大学HOELにバストリオ+松本一哉「黒と白と幽霊たち」で出演。11月11日に3rdアルバム”無常“をSPEKKからリリース。

ドラマーとしては杉本佳一(Minamo,Vegpher,Fourcolor)のFilFla、盟友mergrimとのmergrim × kazuya matsumoto、34423のデュオ、網守将平とバクテリアコレクティヴ(古川麦、厚海義朗、松本一哉、角銅真実、池田若菜、大石俊太郎、増田義基)、 イトケンwith SPEAKERS(千葉広樹、オロロトリヒロ、三浦千明、松本一哉)などに参加。



MUJO Trailer



UTURU Trailer


links:
KAZUYA MATSUMOTO
KAZUYA MATSUMOTO soundcloud
KAZUYA MATSUMOTO bandcamp
SPEKK (JP label)


Interview with KAZUYA MATSUMOTO




SATOSHI FUKUSHIMA (Niigata, JP)


福島諭 | 1977年6月24日新潟生まれ。作曲家。新潟大学教育学部特別教科(音楽)教員養成課程卒業。IAMAS ( 岐阜県立情報科学芸術大学院大学 ) 修了。2002年よりリアルタイムなコンピューター処理と演奏者との対話的な関係によって成立する作曲作品を発表。また、即興演奏とコンピューターによる独自のセッションを試みるバンド Mimizのメンバー。2008年より濱地潤一氏との室内楽シリーズの作曲を積極的に開始する。なかでも交換型共同作曲作品《変容の対象》は2009年元旦より開始され現在も進行中である。《変容の対象》2011年版の他にも、マリンバと室内アンサンブルのための《氷中フロレット》('12) 、4声の合唱曲《Eupatorium fortunei》(’15)などコンピュータを演奏時に使用しない作品も2012年より発表を行っている。これまでの作曲作品の中で、いくつかのものは自身によって詳細な作曲方法の解説と共に独自の楽譜に残してきており、時間の中で展開される現象とその記録方法についての考察を続けている。2016年G.F.G.SレーベルよりCD「福島諭:室内楽2011-2015」をリリース。また、2017年よりディスプレイ上で表示されるRGBの色情報へ特定の処理と時間軸を与えて光を編み込む試み《twill the light》シリーズの制作と発表も開始した。日本電子音楽協会理事(2017年度〜)。作曲を三輪眞弘氏に師事。


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SATOSHI FUKUSHIMA


Interview with SATOSHI FUKUSHIMA