ASUNA

FEATURE 027 オルガンやギターなどの楽器から様々なエレクトロニクスや玩具による多才なマルチ・プレイと、ドローンにアンビエントにエクスペリメ ンタルにサイケにサウンド・コラージュにノイズにヒップ・ホップにロックにポップにと多方面的とも言える多彩な音楽的側面を併せ持ち 、国内外の沢山のレーベルからのリリース・オファーが物語るように、毎回息をつかせぬライヴ・パフォーマンスでも高い評価を得ている 金沢出身のアーティスト、アスナ。最新作である佐藤実との共作アルバム『Measure In Nature』は、グレッグ・ディヴィスのレーベル、 Autumnからのリリースという事もあり、ますますのその活動っぷりには目が離せません！そんなアスナが間もなく来新！新潟には experimental room #2でのお寺のライヴ演奏を含め、何度か足を運んでいますが、今回は新潟では初となるライヴ・ハウスでの演奏。毎回 ハッとさせられるサウンドやパフォーマンスなだけに、今回も何か起こりそうで楽しみで仕方ないところです。

HOMETOWN Kanazawa, JP MEMBER Asuna (HELLL) LABEL MUSIC RELATED (US) AUTUMN (US) STUDENTS OF DECAY (US) SENUFO EDITIONS (IT) LUCKY KITCHEN (SP) HEADZ (JP) POWER SHOVEL AUDIO (JP) SPEKK (JP) AO TO AO (JP) WFT TAPES (JP) WEB ASUNA VIDEO Live at Spike Hill - New York, US Live at Shofuku-ji Pt.1 - Niigata, JP Live at Shofuku-ji Pt.2 - Niigata, JP experimental room #10 2012 07 21 SATURDAY WOODY Open 17:00 / Start 17:30 Adv 2500JPY / Door 3000JPY / Student 1000JPY (1Drink 300JPY) live: Water Fai Asuna The Medium Necks Cat Sand (Moskitoo + 安永哲郎) 飯濱真人 haikarahakuti dj: Jacob more info: experimental rooms

何がきっかけで、いつ頃から音楽をプレイするようになったのでしょうか？ 18歳の時にハードオフのジャンクコーナーでリードオルガンを買ってから。 エレクトロニクスやおもちゃを多様した宅録的な面と、オルガンやギターを用いたドローン的な面と、ある意味真逆のサウンドを巧みに 操っていると思うのですが、一体どのようにして音楽を制作されているのでしょうか？ 宅録メインのビートものやオモチャ系のものはほとんどは即興的に遊びながらアイディアをどんどん録音していく感じで、オルガンやギタ ーを中心としたものは作曲の要素が強いかもしれません。 ちなみに「アスナ」はどのようにして名付けられたのでしょうか？ 全く意味はなくて、アルファベットで書いた時の字面やその発音が良いかなと思っただけで、それがたまたまずっと続いてしまっていると いう…。 ソロ名義のアスナ以外にも他の様々なアーティストとのコラボレート（最近ですとグレッグ・デイヴィスのレーベルAutumnからリリース された佐藤実 -m/sとの新作！）や日米混合5人組バンドのHELLLの一員としてもプレイされていますが、ソロとバンドやユニットとの違いに ついてはいかがですか？ ソロは両極端な発想のものが常に同居していて二律背反的ではあるけど自分の中では矛盾してない音楽要素の発露。佐藤さんとのユニット は現象と空間への興味の記録。HELLLはバンドなので器楽演奏をメインに捉えています。 お住まいの金沢の音楽的背景についてはいかがですか？ 高校生の時は京都のパララックス・レコードに行ったり大阪のベアーズにマゾンナやソルマニアのライブを見に行ったりとか通販でG-SCOPE 買ったりとかしてて音楽的な欲求は割と地元以外で果たされていたので石川県での生活には不満しかなかったんですが、金沢の尾山神社の 近くにメルツバウっていう名前の喫茶店というか飲み屋があって、名前が名前なだけに高校生の時にずっと気になってて、でも当時はなん か怖くて店に入る勇気もなくて、ていうかそもそもメルツバウって秋田昌美さんとは全く関係なくてほんとただのクルト・シュヴィッター ス好きな人がやってるだけの飲み屋かもしれないし、と思ってたんですけど、11年振りに金沢に戻って来て知り合った即興演奏家の島田英 明さんは、80年代によくメルツバウと共演していたそうで、そのメルツバウという飲み屋は金沢の変な音楽家や芸術家の集まる場所だった らしく、島田さんも昔そこでよく演奏をしていたという話を聞いて、金沢にもそういう場所があったんだと今さら知りました。お店自体は 今はもう閉店してしまっていて、一度行ってみたかったです。あとはGREENMACHiNEとか富山だけどシードマウスさんとか、そういうイメー ジですね。もっとも、今となっては金沢にもいろんな面白い人がたくさんいるようです。yuki ga futte uresiiとか。 最近のお気に入りのアーティストや作品などあれば教えて下さい。 c a s s e t t e ・ROBERT RIDLEY-SHACKLETON / The Super Goaty Mixtape　from Goaty Tapes ・THE POLYPS / Flies Of Winter　from Eggy Records ・ULAAN KHOL / La Catacomb　from Eggy Records ・SAD HORSE / Eggy Tape　from Eggy Records ・CHE CHEN / Block Flute Signal #1 | T-H-R-S-H-L-D-S 　from Autumn Records ・GREG DAVIS / States (4)　from Los Discos Enfantasmes ・DUSTIN WONG / Let It Go　from Water Color ・WILL LONG / Rosy Reflections　from Avant Archive ・微音生 / スネイク 　from Pong-Kong Records ・all the UNION POLE TAPES releases　from unionpoletapes.bandcamp.com v i n y l ・TEST PATTERN TRILL / Door 　from Rev-Node Records ・NORBERT MOSLANG + RALF WEHOWSKY / Einschlagskrater　from Meeuw Muzak ・MARK BOOMBASTIK / Plastik lieb　from Meeuw Muzak ・TOM RECCHION / Where were you on Christmas?　from Meeuw Muzak ・V.A. / I DON'T FEEL AT HOME IN THIS WORLD ANYMORE 1927-1948　from Mississippi Records ・DRAGGING AN OX THROUGH WATER / Theyre Gonna Send Me To The Dead Mumford Pencil Box Factory 　from Stankhouse Records ・DAILY LIFE / Necessary And Pathetic 　from Load Records ・CHUBBY WOLF / Turkey Decoy　from Digitalis ・JUGZ / 9 Seeds 　from Lowman Records ・わすれろ草 / おぼえていたい　from Sweet Dreams Press c d ・AZUSA PLANE / Where The Sands Turn To Gold　from Rocket Girl e t c . ・MOTHERS NEWS　from www.mothersnews.net 今後の予定を教えて下さい。 秋に韓国ツアーを控えています。 何度も新潟で演奏されていると思いますが、改めて新潟についてはいかがですか？ 正福寺、BOOK OF DAYS、ANTI MUSIC、EXPERIMENTAL ROOMS、のみの音楽舎、DIESEL GUITAR、MIMIZ／福島諭、吉原写真館、古町ナイト、 MUSIC FREAK OUT、日本海タワー、砂丘館、マリールゥ、エフスタイル、PITU、エトアール、小川未明文学館、空艸舎、北書店、田口雅之、 高橋通吉、和田英夫、DJ JACOB、鈴木恵QUINTET、HAIKARAHAKUTI、わをん、SHE YE, YE RECORDS、シネウインド、ミティラー美術館、長谷 川時夫、白山神社、ZOMBIENIENCE STORE。。。 自分のこれまでの新潟での体験から今パッと思い出して上記のように箇条書きしたような面白く素晴らしい場所や企画や人がたくさんいて そのためか新潟でライブする時は逆にいつも自分が試されているような気が引き締まる思いですがでもそれはいつだって心地よい記憶とと もにある場所。あとくもりぞら。 INTERVIEW in June 2012 TEXT by Masato Hoshino